元気に強くなるための医学と科学
日本レスリング協会では、全国のちびっ子レスラーからジュニア世代のレスラーを対象に「ジュニアのためのレスリングブック」を作成致しました。これは、レスリング競技生活を続けていくなかで身につけておきたいスポーツ医科学に関する基礎知識を中心にまとめたブックです。
レスリング競技は、心・技・体のすべてが求められます。ぜひ、小さいときからアスリートとしての自覚を養うためにも「ジュニアのためのレスリングブック」を使って、競技力を向上するためのツールとして役立ててください。そして、みなさんが世界に羽ばたく立派なレスラーとして成長することを期待してます。
ハイパフォーマンスのための Wrestling science letter
「ジュニアのためのレスリングブック」WEBバージョン
INDEX
コンディショニング
・コンディショニング
・女子選手のコンディショニング
減量
・減量の知識・ガイドライン
・レスラーの減量時コンディショニング
・ジュニアレスラーの減量方法
ケガ
・レスリングにみられるケガの特徴
・回復・予防
・テーピング
イラスト:桐井聖司
このサイトは「ジュニアのためのレスリングブック2020」(編集・発行 日本レスリング協会)から、WEBサイト用に抜粋、再編集した内容を掲載しています。
ジュニアレスラーのためのコンディショニングブック活用術
■コンディショニング記録シート
下のボタンから、あなたの体調を記録するための1 年間の記録シートをダウンロードしてください。試合や合宿などの日程なども書き込み、体重をはじめ、自分のからだの記録を残していきましょう。とくに体重については、折れ線グラフにし、「目標体重」との関係を視覚的に頭に入れておくと、安全で効果的な体重管理に役立ちます。
記入例のように、自分のからだについて、記録していってください。この記録はあなた自身の役に立つとともに、指導者、保護者など、あなたをサポートしてくれる方々の重要な情報となります。
■体力測定シート
記録することで目標がはっきりする
大事なのは、その記録をつけることです。記録をつけることで、向上や低下がわかります。到達したい目標にどれくらい近づいているか、まだ距離があるかもわかります。
腹筋テストでは、3 セット行い、3 セットとも表に数字を入れ、それを折れ線グラフにします。また、その3 セットの合計回数を右に棒グラフで表します。その後、日を変えて実施、その差を見ると、向上の程度がわかります。シートは何枚か用意しましたので、上手に活用してください。
ロープ登りテストは、2 セットを行い、同じように表とグラフで、それぞれのセットのタイム、合計タイムを示します。これも日を変えて変化をみましょう。
300mインターミッテントテストは本行いますので、それぞれのタイムを折れ線グラフにし、合計タイムを棒グラフにします。これも同様に、日を変えて変化をみましょう。
■ワークシート
何をしたいのか、どうそれを達成するか。目標を立てよう!
●目標設定の原則
1)結果(勝った、負けた)ではなく、内容(タックル、グラウンド、投げなど)についての目標を設定する。
2)努力すればできそうで挑戦的な目標を設定する。
3)具体的な目標を設定する。
4)長期目標だけでなく、短期的な目標(技術、体力など)も設定する。
そして、あこがれの選手に近づくためにはどんなことをしたらよいか考えてみましょう。「練習のときにこころに留めておくことは?」「普段からこころがけることは?」などいろいろ考えてみましょう。